揺さぶられずにはいられない「ボヘミアン・ラプソディ」の音楽の力

https://youtu.be/0UkG8GnfCCY

ちょっと前ですが、話題沸騰の「ボヘミアン・ラプソディ」観ました。
もーーー、音楽の力って、ものすごいな!!
もちろんドラマとしても面白かったのだけれど、心が煽られて涙ぐむのも、興奮するのも、胸がキュンとするのも、圧倒的にQueenのメロディとサウンドの力。
そりゃ、Queenの物語なのだから当たり前なのだけれど、それにしても音楽の揺さぶりって怖い。揺さぶられる快感も怖い。
こりゃ私すぐにサントラ買うな、そしてライブ・エイドの実際の動画探すだろうな、と思ったのでした。(そして、本当にそうしました)

ストーリーは、音楽に携わる立場からすると、やっぱり身につまされるし、胸が痛い。
多くの人に影響を与えること、その生身を人前にさらすこと、作品を作り続けることが、どれだけ命を削る仕事なのか、賞賛と引き換えのあのフレディのしんどい人生。
それでも表現しなくちゃ死んじゃうし、表現し続ければどうしたって命を削るし、この板挟みの中で、ギリギリの表現を続けられる強さ。
そして、自分の嗜好に気付いた時の、そこに向き合うあのなんとも言えないピュアさと弱さ。

公私ともに相反するもの両方がいっぺんに彼に覆いかぶさっていく様子が痛々しいのと同時に、やっぱり支える側の辛さもすごく伝わって、いろんな人に感情移入して観ました。

でも、何よりのカタルシスは、本来どうしたってものを作ることは喜びであり、エネルギーなんだと思わせてくれるレコーディングとライブのシーン。
レコーディングの、どこまでも妥協しない自分たちの音作りへの追求っぷり、ライブシーンのリアルな再現(ライブエイド本番シーンで、舞台セットに乗って上からライブを眺めてるスタッフまで再現してたところが個人的にツボ)は、いろんなことを突き抜ける幸福感がありました。

フレディ役はじめ、有名すぎるQueenのメンバーを演じる役者の面々も、素晴らしかったな。
普段いわゆるアメリカ映画のゴージャスすぎる感じはあんまり好きじゃないんだけど、役者のリアリティでもってそれが嫌味じゃなくなってたというか。

そしてくどいようですが、それを全部あのQueenの音楽が包んでしまう、その音楽の持つスケールの大きさ、誰に感情移入しても音楽がピタッとはまってしまうことに、やっぱり最後までやられて帰ってきたのでした。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。