師走に、走り抜ける決意

今年の仕事や会計のまとめに入るシーズン。
(クリスマスとか、どんだけ無関係なんでしょうか)
がんばったなと思う所と、足りなかったなと思う所。
そして、来年挑戦したい新しいこと。
そのために今しなくてはいけないこと。
そんなことをノートに書き出しながら、
こんな事を出来るのは、奇跡のようなことだと思いました。

この時代、音楽や舞台で生きていくのは本当に大変で(それは経済だけの話ではなく)
今やれていることが、来年もやれるかなんて保障はどこにもない。
そもそも、この国で、自由な表現活動がこの先も保障されるなんて、私は信用してない。

なので、えいっとちょっぴり背伸びして、次の種は植えておかなくては。
そして、舞台人、音楽人たちと(できればアート界隈の人たちとも!)フラットにゆるやかにつながっていかなくては、と思っています。

尊敬している先輩が、しばらく前に、「一人勝ちの時代は終わった」というようなことを言っていました。文化芸術に触れる人たちの裾野を広げないと、お客を取り合っている場合じゃないのだと。

舐めたコンサートをしたら、普段コンサートに行かない人たちは、「コンサート」ってつまらない、付き合いで行くのはもういやだと思うでしょう。
子どもの時に、舐めた児童演劇を観たら、大人になって舞台を観に行こうなんて思わないでしょう。
そんな実際の声も、いくつも聞くし、素人舐めんな子ども舐めんな、って作品(商品か…)いくつもあります。
作品が面白いか面白くないかはそれぞれのセンスだけど、舐めてるかどうかは、センスじゃない。
たった一度見たものが全体の印象を決めてしまうこともある、怖い仕事。

だから、自分が誠心誠意もの創りをするのと同時に、仲間や先輩たち、後輩たちと共に伸びていかなければ、いくら国や行政が文化支援をしたって、文化を愛する人口は増えないでしょう。

というような大きなことを考えながら、でも出来る事は足もとの一歩ずつでしかない。
群れるのではなく、時には出る杭になって走り抜けながらも、
いつも、表現を選んで生きる誠実な人たちの仲間でいたいと思うのでした。

最近、私利私欲ではなく、表現者をサポートする活動に勤しむ大先輩とお知り合いになったので、
私もいつか、そんなふうに多くのアーティストの背中を押せるよう、今は前を目指してめいいっぱいつっ走りたい。
面白そうなプロジェクトにも生意気に首つっこみたい。
みなさま、来年もどうぞお声がけくださいな。
舐めた作品づくりなんてしないしさせない(怖)
(否、そんな人達とは繋がる縁がないと思われる)