エッセイ

不調の春 エッセイ

不調の春

先週1週間、ほんと具合悪くて悪くて、体がストを起こしているようだった。耳だれは出るし、微熱は出るし、体は縦にならないし。毎年毎年、私は誕生日近くのこの時期、春がとても苦手。精神的に落ち込んだ年もあったし、腰を痛めた年もあったし。とにかく、思い通りにならない。もう嫌!春!!と、絶望的な気分で数日を寝て…
人生の宝物 エッセイ

人生の宝物

仕事で、中学生から二十歳までの子ども達で作る劇団の旗揚げ公演のお手伝いをした。今まで、大人達の手を借りてというより、大人達がお膳立てするものに参加してきていた子達。それでも、相当に自由の気風ある創造集団だったから、そこで育った彼らは超個性的だし、すばらしい表現力。でも今までオリジナル台本を作った事も…
狂気のひと エッセイ

狂気のひと

大仕事の一段落のご褒美は、今回は美術館。神経研ぎすませたライブの後に、すぐには音楽や演劇には行きたくない。欲しいのは無音の世界。一人旅や絵が私へのご褒美にはいいみたい。なので、ずっと行きたかったBunkamuraの「ピカソとクレーの生きた時代」へ。私、絵の見方があんまりよくわからないので、見るのは早…
ほんとうに、まだまだ エッセイ

ほんとうに、まだまだ

大きな仕事がひとつ終わり、たくさん感動して、興奮してようやく数日経ってから、力が抜けて、一人訳の分からない大泣きをしてああ、ほんとに終わったんだなと思った。私が常々尊敬してる方、それから一度はお会いしたかった方、個人的に大ファンだった方、大好きな人たちと一緒に舞台を作れて思ったのは、「私、ほんとうに…
この気持ち エッセイ

この気持ち

舞台が幕を開けるときの、この気持ち、なんどもなんども味わっても、いつも新しい。私が出る訳じゃないけど。胸がきゅーんとして、恐ろしく緊張するけど、どこか開きなおってる。今回は、今回もだけど、やれることは全部やった。もっとやりたいことはいろいろあるけど、今あるベストは尽くした。今回も、幸せなイメージしか…
願えば叶う、か? エッセイ

願えば叶う、か?

最近、願い叶う度が異様に高くなって来たのはなぜ?私、何でも願えば叶うと思う方ではない。油断しちゃいけない、どんなに願ったって叶わない物は叶わん。数年ずっと願ったことは、結局はどうやっても叶わない事が分かり、欲しかった物が手に入らない事も分かった。でも、それは、自分の欲だったからなんだな。というのが今…
わすれちゃいけない エッセイ

わすれちゃいけない

こんなに仕事が佳境だというのに、去年から入れていた整体ワークショップ2回目。あまりにゆるゆるになって、微熱がでて、全然仕事する気にならなくなってしまった。以下個人的覚え書きこのワークショップは、参加者二人一組で、お互いにお互いの体を触る。その触るポイントによって、骨盤が正しい位置に調整されたり、呼吸…
体のこと エッセイ

体のこと

からだは、ほめられる事が少ない。私の場合はそうだった。運動神経良くなかったから、なんでこんな事ができないの!?って昔から言い続けたし、すぐ体調を崩すから、なんで体力ないの!と責めたし、どうして、ここにぜい肉がつくかなあ、とか、どうして必ず乗り物酔いするかなあ、とか、もう少しがんばりが利かないかなあ、…
私の「表舞台」 エッセイ

私の「表舞台」

結果からいうと、編み物、ぱったりと止まりましたな。劇場は、創作の場というより、やっぱりエンターテイメントの現場。しまってあったアンテナが、劇場に入ったとたんにぴんぴんと立ち、怖い物がなくなり、どんなことがあっても対応できる、という奇妙な自信が湧く。今回私は時間がなくて、仕事の後、開場直前に飛び込みそ…
創作の余波 エッセイ

創作の余波

事務所メンバーが今、創作モードのまっただ中なので、直接物を作らない私でさえその強烈な余波を受けまくる。で、その余波を受けた私、なぜか自宅に帰ると編み物しまくり。ひたすら同じ模様を繰り返す大判のストールを現在編み途中。大学受験のときも、よく編んでいたなあ。規則正しい模様編みを、3目、2目、と数えながら…