ほんとうに、まだまだ

大きな仕事がひとつ終わり、たくさん感動して、興奮して
ようやく数日経ってから、力が抜けて、一人訳の分からない大泣きをして
ああ、ほんとに終わったんだなと思った。

私が常々尊敬してる方、それから一度はお会いしたかった方、個人的に大ファンだった方、大好きな人たちと一緒に舞台を作れて思ったのは、

「私、ほんとうに、まだまだだなあ」

というただ一言だった。

仕事面はもちろんだけれど、それ以上に、魂の位置がほんとに私、まだまだ幼い。低い。未熟。

器の大きなみなさんは、当然優しく、私の位置までおりてきてなかよくお話をしてくれたけど、
私は打ちのめされてた。
とにかく、すごい人は、一言、言葉を交わせばわかってしまう。
めちゃめちゃに、やられた。
こんな人たちと肩を並べて歩けるようになるのだろうか私は。

でも、そう思えた事は大いなる可能性でもあって、だって出会えて、交われたんだもの。
という確かな手応えも残った。

そしてこの打ちのめされ方、実に痛快だった。
「まだまだ」というのが、性格や仕事の能力やセンスや地位、というものであればそれは
人との比較にすぎず、卑屈にもなるけれど、魂がまだまだ、と思えるということは、
そんなちっぽけな事は飛び越えて、どんどん明るい方向へ行けるのだ、行くんだ、という
自分の魂の宣言でもあった。

どこまでいけるんだろう。
いくよ私は。
まだまだ、だからね。
先は広いし長いし明るいし、何より美しいからね。


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