私の「表舞台」

結果からいうと、編み物、ぱったりと止まりましたな。
劇場は、創作の場というより、やっぱりエンターテイメントの現場。
しまってあったアンテナが、劇場に入ったとたんにぴんぴんと立ち、怖い物がなくなり、どんなことがあっても対応できる、という奇妙な自信が湧く。
今回私は時間がなくて、仕事の後、開場直前に飛び込みそのままばたばたと手伝い、電車に飛び乗って帰る、という生活だったのですが、やっぱり劇場は、特別な場所。いつも、「帰って来た」となぜか思うのです。
あああ、この場所に行くだけで、なんでこんなに胸がいっぱいになるんだろう、と思いながら下北沢へ通った数日間でありました。

2月後半も、3日間のライブ。
うきうきです。

舞台に立っていた頃よりも、今の方が、劇場を、自分の居場所だと心地よく思えます。
舞台が大好きだと思えるのも、スタッフに回った今の方が。
好きで他の人の舞台を観に行くようになったのも。
結局、自分が自分が、とやりたかった頃には、ちっとも劇場も愛してなかったし、舞台そのものも愛してなかった。
自分を出したいだけだった。自分を認めてほしかっただけだった。

今は、ただただ、舞台が大好きだなあ、と思うし、
小屋の神様にも、ちょっと守られて愛されてる気が、します。
表に出るだけが人生じゃないのだな。
そのかわり、私にとって劇場の受付は、ばりばり「表舞台」なのですけど。


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