エッセイ 2 7月 2014 生身の人と対話しよ 日本が大きく舵を切ったその日、私は、今年からお付き合いの始まった劇団の人たちと仕事のパートナーと今度作る舞台の打ち合わせをしていて、まだなんにもないところから、とにかくたくさんアイディアをだしあって、呆れる程笑いころげて、そして政治の話もたくさん話して、まじめに真剣に語り尽くして、そんで、その上で、… 続きを読む
エッセイ 11 6月 2014 意味を捨てる旅 今回は、なんだかいつもと違う。先週帰って来た沖縄の旅が、全然消化できない。とってもクローズドな旅だった。沖縄二日目の久高島入りの夜、高熱を出した。島に着いた瞬間からいろいろあったのだけれど(笑)熱は極めつけ、というかんじだった。神様の島でこんなことが起こると、ついつい意味とか必然とか神様のメッセージ… 続きを読む
エッセイ 31 3月 2014 手仕事 年明けから怒濤の仕事スケジュール。勝負の新作舞台の制作で、かなりプレッシャーだった。そんな中、何を思ったか、編み物を再開してました。ドタバタの中で、あくせくしていたとき、本場の手編みのアランニットを見て、すーっと心が静まり返り、これを自分で編みたいなあと思ったのでした。思えば、大学受験の年にも、なぜ… 続きを読む
エッセイ 5 1月 2014 あけましておめでとうございます 年は明けても、変わらぬ一日。のはずだったのだけれど、今年はめずらしく実家に帰り母の衰えぶりに驚いた。いや元気なんですよ。言う事もやる事も、落ち着きない。でも、確実に老いていることを、今になってはっきりと実感。私はいままで、自分のやりたいことだけにつっぱしってきて、それは何も後悔していないし、それで貧… 続きを読む
エッセイ 23 12月 2013 つれづれ スケジュールが落ち着いてきたので、昨夜は初めましての方のライブ。こないだ初めて会った別の方に教えてもらって、なんか面白いかも!と行ってみたら本当に面白かった。開いていて隙がない女性は素敵。先日本場のアランセーターを見て以来復活してしまった編み物は、やりすぎない様に進行中。ipadアプリでイギリスやフ… 続きを読む
エッセイ 25 11月 2013 ぎっくり腰で思う 人の不調報告なんて、愉快な事なにもないのですが、今じゃないと、また治ったらすぐに忘れちゃいそうなので書いておこう。数年前の腰痛で、仕事を全部取りやめ、杖売り場を覗くほどだったとき、電車や町中は、恐怖でした。人のスピードについていけないということは、こんなにも危険なのかと痛感したから、治ってからは、電… 続きを読む
エッセイ 20 10月 2013 この国の文化を… この国が、文化を大切にしてこなかったツケを、今実際の舞台の場で痛感している。国家がとか制度が、とかじゃなくて、人々が、大事にしてこなかったのかもしれない。音楽家はもう、音楽を見つめているだけではダメだ、この国全体を何とかしなくちゃ、音楽の質だけが上がるなんてことはあり得ない。芝居もそう。それでも、で… 続きを読む
エッセイ 10 9月 2013 祈りは大地から伝わる、のかも 長時間ヒールを履き、なおかつそれが続くと腰がぐらぐらになる。(もちろん仕事で不可欠な時しか履かないけど)で、ゆっくり休もうか整体に行こうか考えた所「なんか今日は土の上を歩けばいい気がする」と思い立ち、近所の低山をはしご。2つの山を1時間で行けてしまうくらい小さな山だけど、やっぱり昔から信仰の集まる場… 続きを読む
エッセイ 21 5月 2013 提案します、旅と音楽の休日 こんもりとした山の中に見えるとんがり屋根。高尾から2つ先の、藤野駅から、さらにバスに乗っていくこの場所で、この7月、コンサートを企画しました。東京から2時間かけて観に行くコンサートがあってもいいじゃない。一つのコンサートを観に行くために、その電車はトンネルをいくつもくぐるの。ハイキングに来たような山… 続きを読む
エッセイ 28 1月 2013 絵のにおい 昨日、ある所で美術館の話題がでたので、無性にいきたくなった。好きな場所って、どこでもそうなのだけれど、独特の匂いがある。(矢沢永吉さんは、以前テレビで「ライブハウス独特の匂いがある」って言ってたな)美術館の、あの生の絵からしか立ち昇らない匂い、あれはなんだろうな。古い絵の具の匂いなのか、何かメンテナ… 続きを読む