エディット・ピアフ

その昔聴いて、あまりの怖さに聴く事のできなくなってたエディット・ピアフを
縁あって久しぶりに聴いてみる。

初めて聴いた時、人を殺せそうな歌手だと思ったし、愛しか歌ってないけど絶望的だと思ったし、
何も守るものがない、と思った。

それを飾りもデフォルメもなく、すっぱだかを晒すみたいに歌ってしまって。
おまえもこうなのだよと突きつけられてる気もして。
それが怖かったのかなあ。

今も怖いけど、それは数年前に感じたような背筋がぞくぞくするような怖さとはちょっと違って、
そんな怖さすら快感で、どこか共感している自分もいて、
人の捉え方は常に変わっていくのだとびっくり。
受け取る側の自分が少々パワフルになったのか、冷静になったのか、大人になったのか。

怖いものと好きなものはちょっと似ている。
舞台や音楽は、ただ人を癒したり幸せにしたりするものでななく、
恐怖や哀しみとさえも紙一重だと思うし、私はそういうものが好きだ。


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