メルヘンとファンタジー

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

梨木 香歩 / 新潮社

先週末は、自分のスイッチがなぜか強制終了。
うごけなーい!何にもしたくなーい!おうちにいたーい!!
というわけで、ひたすら日なたでお茶、読書。

こういうときの読書は、ファンタジーがいい。
児童文学たくさん読んで育ったからか、現実からぐっと非現実に入っていく話、大好きなのです。
この作品も、ちょっと怖いけれどファンタジー。
感想はともかく、別世界に行けたことがうれしい、と思う。

私の中で、メルヘンとファンタジーは全く別物。
あくまで私流解釈だが、
メルヘンは、現実逃避の夢物語
ファンタジーは現実を直視した上での夢物語
と、勝手に定義している。
私は仮説を立てて、自分流の世の中の法則をみつけたり、言葉を自分の中で定義付ける癖がある・・・

で、その解釈によれば
ドリームワークスはメルヘンで、私は何を見ても嫌い。
ピクサーはファンタジー。
この梨木香歩はファンタジー。例えば森絵都はメルヘン。
一見逆に見えそうなんだけど、どうしても私にはそうとしか見えない。
この価値基準はおそらく子どもの頃についてしまったものなので、もうどうしようもないな。

ちなみに、私が読んで育ってきたたくさんの児童文学、しかも定番作品になりえなかった、むしろ私好みだった地味な作品達、今はどうなっているのだろうと調べたら、かなりのものが絶版だった。
本はいつでも読めるものではなくて、やっぱり出会いなのだなあ。
あの子ども時代に、出会えたいくつかの本は、宝物だな。


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