世界

One piece (巻1) (ジャンプ・コミックス)
尾田 栄一郎 / / 集英社

私、コミックはほとんど読まないのですが。
嫌いなのではなくて、1冊に「もつ」時間が30分とかだから、買うとすぐ読み終わっちゃってもったいない・・・というなんともくだらない理由。

子どもの頃、よく熱を出すと「熱があるとき本を読むのは頭が痛くなるから、漫画にしなさい」と親にいわれ、漫画を読ませてもらった。
でも、親が持ってくるのは手塚治虫。
おかあさん、「火の鳥」だの「ブラックジャック」だのを熱があるときに読んでごらんよ!!という感じ。

で、ワンピース。大量に借りて風邪の間中読んだ。まだ半分だけど。

ひえー!これも頭痛くなるよ。
世界の構築の仕方がすごい。美しいし、ワクワクする。
戦闘シーンが多すぎなのは少年漫画だからしょうがないとして、ドラマティックだけどいろんな部分が冷静。
うまい!!と感心しっぱなし。

うーん、下手な小説よりも、漫画の世界は高度成長しているのかも。

そして、思ったのだけれど、今の若手の男性小説家の多数が、けっこう漫画に影響をうけている。(この作品にかどうかはわからないけれど)
コミックならではの展開やキャラクター設定、台詞まわしとか。
小説書きながら、頭には絵が浮かんでるんじゃないのかと思うくらい。誰かに絵にしてほしいんじゃ、と思うくらい。

媒体がなんであれ、その人の頭にしかない世界を美しく描き出してくれれば、それで十分なのですが、これ読んだら、小説界がんばれよ、と言わざるを得ないなあ。

しかし、久しぶりにはまっています。


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