読み途中の本たち

本はいつでも読んでいる。お風呂とかご飯とかと同じようなものだから。
けれど、普通は忙しくなると睡眠が減ったりご飯が後回しになったり、お風呂に入らず寝ちゃったりするように、本も後回しになる。

しかし後回しならいいのだが、本当に余裕がなくなると、いきなり過食に走ったり長風呂をしたりするように、本屋で大量の本を買ってしまうこともある。
んー・・・現実逃避なのか、バランス調整なのか。
私は100%現実、という環境に生きるとけっこう苦しくなるので、本に逃げ道を作っている気がする。

というわけで、現実逃避本たち。
考えや行動がまとまらなくなると、複数を同時進行で読み始めてしまう。
3冊を行ったり来たりしながら半月がたってしまった。
今だ読み途中の本たち。可哀想な読み方だ。
読み終わったらせめて感想を残せる様、タイトルだけはメモしておく。

追記。読み終わりました。
1冊は読み終わる前に行方不明になったので、2冊。
愛を謳う (集英社文庫 た 3-38)
田辺 聖子 / / 集英社
以前に雑誌のインタビューで、聞き手に「田辺さんは、たくさんの恋愛小説を書いていらっしゃいますが、たくさん恋愛をされてきたのですか?」
と聞かれ、
「一つ本物の恋を全うすれば、どんな恋愛小説でも書けるのよ」(という内容のこと)
と言っていて、しびれた。
恋多いのが波瀾万丈とは限らないのだなあ。
その人の書く、しかも30年以上前からのエッセイを集めてあるので、女性の苦難の時代の変遷も感じつつ、ずっとずっと先進を堂々と歩むさまが見えて、かっこいい。
ぶれない人だなあ、と思う。

私の嫌いな10の人びと (新潮文庫 (な-33-6))
中島 義道 / / 新潮社
悪ぶっているけれど、いい人。
でも悪ぶりすぎると、そこにかわいそうな感じを受けてしまう。
ちょっとニヒルすぎるな。


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