鑑賞三昧

先週末は舞台三昧。
ライブ、日本舞踊、二人芝居と、いずれもまあ知り合いではありますが、実にとりとめのない選択になりました・・・・

人間がそのまま出るのが舞台なんだな、と改めて実感。
日本舞踊の会、実は主催が叔父で、花柳流の師匠?(細かいことがわからない)なので私は子どもの頃から母に連れられ嫌と言う程見ている。
でも今回見たのは、実に10年以上ぶり。

そのころまるきりわからなかった面白みにとりつかれる。
派手な動きじゃない分、全部分かる。
からだのしなやかさを見れば上手い下手は一目瞭然だけれど、それ以上に「人」まるごとが見える。その人の緊張も自意識も、人間的なかわいらしさも真面目さも!

今回踊りに限らず全てのジャンルで考えさせられたのは、自意識!
これが見えると、お金を払って見たのが損したような気に、私はなる。
どっぷりと音楽なり踊りなり物語の中に入って行って、終わった時に、旅をして来たみたいに舞台を見たいのだ。
「見たー」って終わったあとしばし惚ける舞台が最高。
その人の狙いや、自己PRが見えたら興醒めしちゃう。

そういう意味で身内をほめるのは恥ずかしいけれど、叔父は圧巻。
ひょうひょうと個を消して踊りに没頭するなかで、すっごく叔父らしさが浮き上がって見えてくる。
自意識とは対極の自分らしさを発揮してて、改めて尊敬した。
そりゃ、その道多分50年以上なのだ。全てそぎ落とす過程がちゃんとあったのだろうと思う。

私、50年かけて何かを成し遂げることが、できるのだろうか・・・


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