ここ数日の読書

あとの半分は思い出せない・・・

いとしい (幻冬舎文庫)
川上 弘美 / / 幻冬舎
この人の、初期の頃の作品は、理解不能な世界です。恋を描いても、ちょっとこの世のものとは思えない。「魔」ではなく、「邪」なかんじ。不思議なはまりかたをする。

岡本太郎に乾杯 (新潮文庫)
岡本 敏子 / / 新潮社
もうひとつ、よしもとばななさんとの対談も読んだ気が。晩年のエッセイなどで語られる全身全霊の愛情表現も好きだけれど、これを読んで感銘をうけたのは、とても客観的な、冷静な文であること。日本の文化史、芸能史の中にある岡本太郎の働きを克明に描いて分析してること。愛だけではできない仕事だし、愛がなければできない仕事だ。

春のオルガン (新潮文庫 ゆ 6-3)
湯本 香樹実 / / 新潮社
これを読んで久しぶりに本棚の他の作品も読んだ。これもよかったのだけれど私は「ポプラの秋」が一番すきです。老人に弱いのか。

がらくた
江國 香織 / / 新潮社
ただ好きなのですこの人の作品は。ストーリーは読み終わるとすぐ忘れてしまうのだけれど、ひんやりとした情熱。みたいな読後感が、好きなのだと思う。
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