ふたり

ネクストサンデーのイベント「FUTARI」を見に行く。
最近本当にお客さんです。嬉しいなあ。
ビールも飲めるし。

二人。というコンセプト通り、全4組が全て二人組。

1組め。ベース+唄の男性と、ピアノ+唄の女性。
センスよくまとまっていて、かっこいいなあと思うし、ハーモニーとかくすぐられるし、二人である過不足はないのだけれど、何かが足りない。素敵なんだけど、やむにやまれず言いたい事があるわけじゃないのかもしれないな。

2組目。 ピアノ+唄の女性、ドラムの女性。
かわいいっ!本当にかわいい。唄も演奏もトークも、こねくりまわさず前向きストレート。
今歌ってる事幸せだよ。というオーラを振りまいている。
二人でしか成立しなくて、一人欠けたらしゅんと小さくなっちゃう感じ。
中学校の部活、みたいな懐かしい青春の匂いがした。
かわいくて、元気で一生懸命、というただそれだけのことで、見ている人はこんなにも元気が湧くのだなあ、と知る。

3組め。分類出来ない程、それぞれがいろんな楽器を操り、歌うのだが、男性と女性。普段は別々の活動があるのだという。
正直、わからなかった。自然体で、感じがよくて、耳心地もよかったけれど。
いい曲なのか、いい人たちなのか、いい組み合わせなのか。
わからないってめずらしいな。わからなかったとしか言い様がないのです。
好きにも嫌いにもならず、何か印象にのこるわけじゃなく。
けれどそういう分野って絶対に必要な気もするし。

4組め。ピアノ+唄の女性。ドラムの男性。
ここも、普段は別々に活動。
温度差。ドラムのひとの温度、音の密度、集中力のそれぞれの高さは圧巻。
それに対する自然体の唄の彼女の温度は中温。
どんな玉も拾って投げ返すドラムがあって成立しているようなのだけれど、温度差。
気持ちいいはずの音楽が、ちょっともぞもぞしました。

全半二組は、二人である事が前提の、ユニット。二人で一人。
後半二組は、一人である事が前提。1+1。
不思議な事に、どちらがおもしろかったかというと、二人で一人が面白かった。
1+1は、なかなか2を超えない、ということがわかった。
私は、いろんな場でずっと1+1の無限を考え、目指してきていた気がするけど、
あれ、もしかしたらそうじゃないのかもしれない、と思ってしまった。
でも結局は、おんなじことか。

ライブは面白い。
結局、音じゃなく、空気をみている。
方向や匂いや、温度。身体への浸透度。
それによって元気が出たり、心が動いたり、身体があったまったりしたいと思っている。
そういうのって、知っている人、とか知っている曲、とか、もはや関係ないな。
だから、みればみるほどそれがわかって、自分の好みもわかって面白い。


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