始まるのです

日曜日まで、芝居の受付に何回か通った。
下北沢の小さな小さな劇場で、スタッフもぎりぎり、メンバーもぎりぎりでの
小さな公演。

実は、今ある事務所、引越真っ最中の仕事だったので、
かなり、落ち着かない気分だったのだが。

劇場に入ったら、ふうーっと、全ての雑念が消えていく感じがした。

やっぱり、私はどうしようもなく劇場が好きで、
芝居も音楽も境界線なく好きで、
そこにしか生きられないのだなと、思った。

そして、その小さな劇場の中で、役者が、自分の演技をこなしながら、
お金の計算に頭を痛め、予約に翻弄されているのをみて、
やっぱり、それはおかしいよ!と思った。

なので、今いる事務所の中で、私は「X-jam制作部」というのを、立ち上げる事にした。
予約を受ける事や予算を管理する事、進行の具合を把握する事、当日の細々したやり取り、
受付、終わってからの残務整理。
それに加え、作品を冷静に眺める事、周りの人のコンディションを掴み、必要なサポートをすること。

私が、舞台作りに関してできる、とてもささやかで、私が好きだと思える部分を
ちゃんと仕事としてやっていこう、と思っています。

いろんな経緯の中、「人を支えるプロになりたい」と昨年切実に思った事は、
具体的にはどんな事なのかはそのとき思いもよらなかったけれど、
やっぱり、自分のやりたいことはずっと、変わっているようで変わっていないのだなあ。

いつでも舞台が好きで、舞台を見に来る人の顔を一番に迎え、最後に見送りたい。
誰も見ない、アーティストの苦悩の、一番近くにありたい。

そんな決意の中での2月14日のライブは、
私にとっても門出となる、大事なステージです。
演奏するシモシュも、お店の店長も、
昨年から今年にかけて激動を共に泳いでいる、いや、激動を自ら起こしては突き破っていく、
大事な仲間です。
(本当に二人とも、なぜこんなにいろんなことを次から次へと巻き起こすのかしら…)

だから、私の大事な人たちに、見てほしいと思っています。
ご来場、お待ちしております!


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