お盆

お盆なのですね。

どうも、異様に身体がだるい、倒れ込みそうに疲れている、身体の芯がじんじんと痛い、
と思っていたら13日でした。

私は信心深い方ではないけれど、近所の古い民家の並びにずらりと続くお盆の提灯飾りをみて、
ぞくぞくして、ああそうだ、迎え盆を忘れていた、と思ったんでした。

その提灯の通りから一歩入るともう、新興住宅街。
といっても30年前からの。
そこには提灯はひとつもなく、なんとも味気ない建て売り住宅の道。
ここは30年間一度も、提灯を飾る事無く、古い街と混じり合う事無く来たんだなあ。
私も、その一連に住んでいるのだなあ、と無性に寂しいような悔しいような気分。

盆の入りからは1日遅れて、家にお酒だけはそなえ、心の中で父と祖父を思いました。

じんじんとした身体のだるさはその後すっかり取れたから、それは「思い出せよ」という父の懐狭いいじわるなのかと思いましたが。
でも、思い出せる人がいるというのは幸せな事だね。

お墓参りも行かない無精者ですが、今年も、立ち寄ってくれたであろうと信じて、静かにお酒を共にして、送ろうと思います。
しきたりとか、全然わかってないけれどね。


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