好きなもの
誕生日までに好きじゃないものを捨てる大作戦中。
台所の好きじゃない食器類を、一通り整理したり、いらない服を売ったり、リサイクルしたり。
そうして気づくのは、自分の好きなものの傾向。
私は陶器や木のもの、麻や綿が好きで、しかもじわじわ味わいの変わっていくものが特に好きだということ。
使い込んでようやく柔らかみの出てきた麻のシーツとか、貫入にお茶の色のしみ込んだ陶器、赤褐色に光る鉄瓶、くたくたになった綿の服。どれも古くなればなるほど好きになってきたもの。
ちっとも高級じゃなくて、今流行のオシャレ天然系デザインでもない、質実剛健なものたち。
ゆるやかに変化するものが、自分の好きなもののテーマなのだなあ、とつくづく思った。
それを考えると味噌作りや梅干し作り、舞台作りも極論同じことなのかも。
物欲なんてないと思ってたけど、好き嫌いがはっきりしているということは、物欲の固まりであることも気づいて、愕然。
欲しい物がないなんて、嘘だ!!
しかも先日、デパートの中の骨董市に行ったら、大興奮。
やっぱり大好きだ、古いもの。
上品なつやの出た漆の吸い物用のお椀。
端が少しだけ欠けているところがたまらなく愛おしい陶器たち。
手の込んだ手刺繍やイニシャルの入ったアンティークリネン。
こまかーい傷が無数に入って、すこし変色してるのがむしろ高級感を感じる銀のカトラリー。
どれもそんなに高くないから、手に取って、買おうかどうか心底悩んだ。
新品だったらこんなに悩まないだろうなあと思う程。
自分の持っているものや生活スタイルに合うか、約50年以上前のものばかりなのに、大事に使っていけるのか。
うーむ。まだ身に余るなあ。と悩みつつ買わずに帰ってきてしまったのだけれど、ほんとは身に余るくらいのものを手に入れて、それがしっくりとなじむような生活をする事の方が大事なのかもしれないなあ。
今年は物欲も必要。
いらないものはすっきり手放して卒業して、好きなものをちゃんと選ぼう。
一年後の今頃は、銀のカトラリーもしっくり似合う女に…なるかどうか…