エッセイ 25 6月 2008 救いってなんだろう 富士山 (文春文庫)田口 ランディ / / 文藝春秋前回読んだ「空中庭園」と一緒に古本屋で買い、そのまま続けて読んだ。田口ランディさんの本は、冷静に読むとハチャメチャだと思う。つじつまがあっていない時すらある。グロテスクで、スピリチュアルすぎるし、現実と混同するかのような描き方をする。それでもなお。… 続きを読む
エッセイ 25 6月 2008 迷い込む 空中庭園 (文春文庫)角田 光代 / / 文藝春秋「対岸の彼女」に続き、角田さん二冊目。でも、この作品は苦手でした。重い。この作品は、というより、「対岸の彼女」でちょっと気になっていたこの人の業というか、妙な偏りがぐわっと出ていて。(空中庭園の方が古いから?)自分と、自分とは違う人間をを受け入れよう… 続きを読む
エッセイ 24 6月 2008 漏電放電 大好きなパントマイミスト山田とうしさんが本田愛也さんと組んでいるユニット「漏電放電」の公演を見に行く。以前見たとうしさんとシモシュの舞台「少年とイルカ」は、例えば懐かしい手が、そっと頭を撫でてくれるようなそんな作品で、、私の人生三本の指に入るくらいの大好きな作品。今回は・・・・見終わってとてもさみし… 続きを読む
エッセイ 19 6月 2008 元祖スピリチュアルな人 シュタイナー入門 (講談社現代新書)西平 直 / / 講談社シュタイナーという人に興味があった。ずっと。だって、私の好きなムーミン屋敷を設計した建築家のプロフィールには「シュタイナー建築を学ぶ」と書いてあるし、気になる教育やら、バイオダイナミック農法など、ありとあらゆる私の守備範囲でみかける名前だっ… 続きを読む
エッセイ 19 6月 2008 知識が教養にかわるとき しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)佐藤 多佳子 / / 新潮社落語家が主人公の小説だが、なんとも妙に臨場感がある。きっとこの人はとても丁寧に取材を重ねているのだろうなあと思う。通り一遍の知識では書けないリアリティ(もちろん本業の人がみたら違うのでしょうが)。小説の題材に、一般的ではない材料が用い… 続きを読む
エッセイ 5 6月 2008 神の島から戻って 那覇での最終日。お昼すぎの飛行機まで、壷屋を歩く。やちむんの博物館も、想像以上にちゃんと充実していて素敵。買い物も、直感が冴えてきたからか、「この店に入ろう」と思って入ったとたんに好きなコーヒーカップに出会えたりして、よしよし思惑通り。旅というのは、勘の冴えた状態から始まるのだよなあ、きっと。これで… 続きを読む
エッセイ 2 6月 2008 沖縄旅行記3 久高島です。バスでふたつばかり戻って、2時のフェリーに乗る事ができた。港からフェリーでたった20分。フェリーの乗客は20人ばかり。半数は地元のひとたち、半数は私と同じ観光客。この時期でも観光客はいるのだなあ。島に着くと、そこはとてもシンプルな景色。店が見えるだけで3件。それだけ。ひとつはフェリー乗船… 続きを読む
エッセイ 27 5月 2008 沖縄旅行記2 親戚たちと別れてから、私の一人旅のはじまり。おばあの家に程近いホテルで一泊したあとは、とっても行きたかった、世界遺産に登録されている「斎場御嶽(せいふぁーうたき)」へ。路線図を見てもちっともわからないバスに、たずねながら乗って行く。それにしても、沖縄のバス、いくつか乗ったけれど、止まる前に扉が開き、… 続きを読む
エッセイ 26 5月 2008 沖縄旅行記1 沖縄に行って来た。父のお墓参りと、おばあちゃんを訪ねて。幼い頃何度か、それから20歳になってと幾度かは行っているけれど、今回自分なりの行くべき理由を持って、自分一人で行ったのは、とてもとても大きなことだった。もうしわくちゃになっているけれど、何を一緒にしても嬉しそうで、親戚から驚かれるくらい「そんな… 続きを読む
エッセイ 11 5月 2008 やわらかくて端正な文章 チョッちゃんが行くわよ (角川文庫)黒柳 朝 / / 角川書店私の記憶にある限り、初めて本を読んで泣いた、というのが「窓際のトットちゃん」で、これはその黒柳さんのお母さまの初エッセイ。トットちゃんの口ぶりそっくりな文章は軽快でみずみずしくて、どんなに辛かった経験もさらりと、でも熱い思いを秘めて書いて… 続きを読む