KAAT「制作者のための舞台技術講座」のマニアックさ!

意欲的な企画がいつもいいなあと思ってたKAAT(神奈川芸術劇場)の「制作者のための舞台技術講座」

なんなのそのマニアックな講座は!と思って興味本位で参加。
実は、同じ現場にいても持ち場が違う舞台スタッフのやってることって、意外と「知ってるつもり」だったりして、相互理解のためにも、と思って参加して大正解。

参加者も中堅以上の制作者が多いなって感じでした。
もうね、小屋付きの舞台スタッフが本気出すとすごいんです。
大スタジオに、説明のためだけに建てこまれたセット。
そしていい音すぎる講義のPAとバッチリの照明。
ずらりと並ぶ舞台スタッフさんと、それを統括し、本日講義担当のKAAT舞台技術監督堀内さん。

丸一日かけて、基本的な小屋入りからのタイムスケジュールの中で、各部門が何をやっているのか、目の前で解説受けながら、舞台仕込みを実際にやってくれる(爆!)
そして照明吊り込みとシュートの体験もさせてくれる(笑)
音響チェックのための芝居の効果音もバッチリ仕込まれてる
なんなのこの不思議な感覚。
ほとんど私にとってはお楽しみ会で、ニヤニヤが止まりませんでした。

けれど、主旨説明にもあったように
制作は技術スタッフ(小屋付き)さんを「愛想悪くて怖い」と思っており、
技術スタッフは制作に「説明が通じない」と思っている・・・
そんな齟齬が相互理解によって減っていけば、もっと安全に、もっといい舞台が作れるのではという提案には、まさに!!ほんとに。

お互い文句言いがちな相手なんですが(笑)言ってても始まらない!
やっぱり最後は愛あるコミュニケーション。
「どんな小屋付きさんも、プロのプライドがあるはず、それをくすぐって欲しいと思う」と、質問に答えてくださった堀内さん。

本当に、各地の技術さんたちが時々、お仕事モードから一肌脱いでくれるときの感覚、大好きです。
久々にたくさん勉強する1日でした。


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