ブックレビュー 16 5月 2016 跳びはねる思考 「跳びはねる思考」林田直樹さん この人の文章、とても美しい。 深い。文章は、人を表す。 愛嬌の良さやおしゃべりの流暢さは、そんなに重要じゃない。 だって、会話の出来ない自閉症の彼のエッセイの、なんと知的でセンシティブな事。 音楽について答えたわずかな文章にも、涙が出ました。 コンサートで障害を持つ方… 続きを読む
エッセイ 23 3月 2016 食と文化は繋がっていると思うから 少し前に、生協の一つである「生活クラブ」に入りました。 以前入っていた生協(パルシステム)よりも規模が小さくて、なおかつ食に対する安全の考え方がより厳格。市販品を扱っている割合もとても低い。 私の回りでX-jamの音楽活動を支えて応援してくれる人たちに、この生活クラブの人がとても多い!自分の住む地域… 続きを読む
エッセイ 21 3月 2016 愛と自由と遊びの世界をリアルに生きる子どもと大人達 藤野キッズシアター15周年記念公演を観に行った。 地元の子ども達の居場所作りを、と始まった演劇活動で、 そこに住むたくさんのプロに支えられながら、子ども達を主役にステージを創り続けてきた。 そのほんの一時期を関わらせてもらった事がある。 15年も続いているので、そこで育った子ども達はすっかり大人にな… 続きを読む
レビュー 13 3月 2016 「役に立たない」ことの存在価値 「3.11を忘れない」という、演劇団体が集まって企画された催しを初めて観に行けました。 この時期毎年、様々な形で開催されるものにいつも複雑に胸が痛み、正直いまだに自分のスタンスを持ち得ないのですが、先輩舞台仲間たちが、やろうとしていることが観たくて。 福島に拠点を構える劇団の方が語る「福島の今」 そ… 続きを読む
レビュー 7 3月 2016 お酒がおいしく呑める音楽 確定申告、終わらなかったら行けないぞ、と思っていたのだけど、 終わる事が見えたので、ご褒美ライブで、友人の阪本正義さんのワンマンライブへ。 うちのX-jamのアートワークはもう今、ほぼ全依頼のシンガーソングデザイナーです。 私はついついできれば知らない人、知らない作品を知りたい、という欲求に、 日々… 続きを読む
レビュー 14 2月 2016 違和感って大事だ TPAMで見たいくつかのシンポジウムとショーケースからふたつ覚え書き。 劇作家 平田オリザさんと政治学者姜 尚中さんの対談(モデレーターはチェルフィッチュ岡田利規さん)「開かれた劇場」というテーマでいくつか興味深い実例と考察。 ヨーロッパでの創作、上演に携わった平田さんの実感での劇場の充実度、それに… 続きを読む
ブックレビュー 2 2月 2016 おむすびに祈りを込めて 森のイスキアの佐藤初女さんが亡くなった。 お会いするチャンスはとうとうなかったけれど、 彼女の本は私の食のバイブルの一つ。 おむすびの祈り 「森のイスキア」こころの歳時記 (集英社文庫) 価格:723円(2019/5/24 09:03時点)感想(9件) 体調がものすごく悪くかった10数年前、 何を食… 続きを読む
エッセイ 17 1月 2016 人を立ち上がらせる力。 最近あらゆる所で公演案内を見る松元ヒロさん。 テレビで言えない話を舞台でするという彼が、今ひっぱりだこだというこの国は一体… 観たくてもなかなかタイミングと場所が合わないままでしたが、ようやく観に行けた先が、自由の森学園だなんて最高。 主催は自森9条の会「松元ヒロライブin自由の森」 彼の出身のザ・… 続きを読む
モノレビュー 15 1月 2016 生きるモノと暮らすように。 秋の始め、輸入専門の古着屋で、しわだらけ、毛玉だらけ、よれよれの一着のセーターをみつけました。 絶対に手に取るはずのないみすぼらしい見た目なのに、触れたらびっくり。 すごいなめらか。やわらか。タグを見るとイタリアのカシミヤ。なのに値段はヒートテックみたいな(笑) 日本の量販店のカシミヤを触った事はあ… 続きを読む
エッセイ 27 12月 2015 長年のイライラをひとつ解消 ここ数ヶ月、ちょこちょこ店をのぞいてはルームシューズを探していた。 外へ出る靴には少し気を使うようになったのに、 意外に多くの時間をすごす部屋の中で、ペタペタと脚の筋肉の落ちそうなスリッパを履いているのが嫌で。 ずっと適当なスリッパを買っては、へたったら捨てるを繰り返し、 そろそろ使い捨て人生やめた… 続きを読む