shiroyann

1000字劇評:オペラシアターこんにゃく座「森は生きている」 レビュー

1000字劇評:オペラシアターこんにゃく座「森は生きている」

舞台を見終わって劇場から外に出たら、風景が違って見える。そんな舞台はいい舞台だ。 オペラシアターこんにゃく座創立50周年記念「森は生きている」新演出・オーケストラ版を観た。この作品は、演出を変えて上演され続けているこんにゃく座の定番中の定番。私も3回くらい観ている。それを50周年を記念して新しい演出…
テレビドラマ500字評「にじいろカルテ」 レビュー

テレビドラマ500字評「にじいろカルテ」

救急医療で活躍していた内科医真空(高畑充希)は、自身の難病により退職を余儀なくされ、自信を失った毎日。そんな時に過疎の村の内科医の募集を見つけ、病を隠して応募し、採用される。 熱烈な歓迎をする村民たちは変わった面々で、同僚の外科医師も看護師も一癖ありそう。着任早々の村民の事故の処置の後、真実を告白す…
500字映画評「マイ・インターン」 レビュー

500字映画評「マイ・インターン」

若手女性社長ジュールスの元にシニアインターンとして入ったベン。初めは全くあてにされず、仕事もろくにもらえなかったが、彼の長年の経験からくる機転や、あたたかな人柄に周りの人が惹かれはじめ、次第にジュールスも信頼を寄せるようになる。 特別な趣向を凝らした作品ではないが、終始見ていて気持ちのよいのは、恋愛…
500字書評「仕事の話」 ブックレビュー

500字書評「仕事の話」

普段、本は電車の中で読む。ひとやすみのカフェで読むこともある。東京に行って帰ってくるあいだに一冊読み終えるのがいつものペース。 だが、都内に出ることも電車に乗ることも控える今、私はこの本を家で読んだ。布団の中やお風呂の中で。部屋の中で陽が落ちて薄暗くなるのにも気付かずに読んだ。何日もかけて、ゆっくり…
努力や想いの届かない世界にある自由 エッセイ

努力や想いの届かない世界にある自由

秋晴れの今頃は、普通の生活にもどっているだろうと、3月の頭には思っていた。 依頼されていた舞台も、「秋なら大丈夫だろう」と当初思われていたから、この時期に延期になっていた。 というわけで、今は、その舞台をどう実施するのかという対策や、文化庁の補助金によって企画されたものなど、様々な仕事が飛び込んで来…
生きていくことはリスクを取ること エッセイ

生きていくことはリスクを取ること

舞台の再開が徐々に始まりましたが、正直制作者としての私は迷いまくりです。 実際に再開の現場にも立っているので、生の音楽、生の舞台が人へ与えることのすごさを目の当たりにしているし、自分の心身でもそのエネルギーを実感しているから、「やっぱり舞台は生だ」と確信を持っている。 それでも、この先具体的にどのよ…
慌ただしくなったのに、コロナは終わってない エッセイ

慌ただしくなったのに、コロナは終わってない

コロナと生きる2020年の日記。だいたい私は忙しくなると日記を書かなくなるので、この日記を自然と書かなくなった頃には、コロナが終わっているのだろうな〜と呑気にかまえていたのだけれど、残念。日記が途切れたのに、コロナは終わっていない。 6月に入り、延期された公演の再調整が同時多発的に始まり、どのような…
戻りたいのは、人間らしく生きる場所を制限して、人間らしくいられない場所を野放しにする社会じゃない エッセイ

戻りたいのは、人間らしく生きる場所を制限して、人間らしくいられない場所を野放しにする社会じゃない

緊急事態宣言が開けて、周りが一気に賑やかになり始めて。駅も、道路も、施設も、「え!?」と思うような人混みに、自分の意識の変化が追いつきません。もうちょっと、ゆっくり体制整えないとまずいんじゃないかなー?一気に「経済優先」に戻ってしまったようで、怖いです。コロナと生きることになる今後も、自分の行動指針…
生の音に号泣した話 エッセイ

生の音に号泣した話

緊急事態宣言中は、うちのX-jam Studioも基本的にレコーディングもリハーサルもストップしていて、私も打ち合わせ以外はしばらく自宅での仕事だったので、今月、ようやく一つ、音楽リハーサルを行いました。マリンバ奏者の方のソロ。仲良くさせてもらってるので、もちろん過去に何度かステージでの演奏を聴いた…
この町の財産 エッセイ

この町の財産

ここ数ヶ月、時間はあれど、自分たちの今後の舞台の仕事がどうなっていくのか、舞台芸術の役割とは、みたいなことをずっと考えていて、せっかく地元飯能に引きこもっていても心はあさっての方向へ向いていました。が、やっと最近近所のカフェのテイクアウトを探したり、近所散歩したり(これはずっとやってるけど)、地域の…