言葉と写真が語りかける

飯能・AKAI Factoryで開かれている写真展「流転」と、
そこで行われていた
写真家 中筋純
歌人  三原由起子
詩人  宮尾節子
さんたちのトークショーと朗読へ。

写真は先日拝見していたのですが、
浪江町出身の歌人三原さんの研ぎ澄まされた言葉と、
飯能在住の詩人宮尾さんの愛ある言葉で、
より深く写真が体に入ってきた感じがしました。

アーティストが作品を語るのは好きではないのですが、
中筋さんの言葉は、やっぱりリアリティがあって、
写真からのイメージと、
言葉からのイメージと、両方受け止められてよかったです。

福島とチェルノブイリ、両方を対比させる挑戦的な写真展。

ずどんと重い中にも、絶対的な美しさがあって、
短歌も詩もそうだけど、
残酷な事実をアートによって再構築することで、
やっと 飲み込める。
だけど、飲み込んでいるだけじゃダメで、
それを美化せず、また別の表現へ昇華しなくては、
この現実は一ミリも変わらない。

そんなことを突きつけられる時間でした。