言葉と写真が語りかける
2017年5月14日
2018年1月30日
飯能・AKAI Factoryで開かれている写真展「流転」と、
そこで行われていた
写真家 中筋純
歌人 三原由起子
詩人 宮尾節子
さんたちのトークショーと朗読へ。
写真は先日拝見していたのですが、
浪江町出身の歌人三原さんの研ぎ澄まされた言葉と、
飯能在住の詩人宮尾さんの愛ある言葉で、
より深く写真が体に入ってきた感じがしました。
アーティストが作品を語るのは好きではないのですが、
中筋さんの言葉は、やっぱりリアリティがあって、
写真からのイメージと、
言葉からのイメージと、両方受け止められてよかったです。
福島とチェルノブイリ、両方を対比させる挑戦的な写真展。
ずどんと重い中にも、絶対的な美しさがあって、
短歌も詩もそうだけど、
残酷な事実をアートによって再構築することで、
やっと 飲み込める。
だけど、飲み込んでいるだけじゃダメで、
それを美化せず、また別の表現へ昇華しなくては、
この現実は一ミリも変わらない。
そんなことを突きつけられる時間でした。