場を作り、場をつなぐ

舞台を観ている人たちの横顔がすき、後ろ姿がすき、観終わって帰る人たちの弾んだ声がすき。
たったそれだけの動機でこの20年近く、舞台のそばで仕事をしてきて、その思いはますます今、強くなっているのですが、
…今年一年、なんとなく元気のなかった私。
今までやってたことだけでは心から満足できなくて、
でも、何ができるかわからず、新しい出会いが欲しくていろんな勉強会や知らない人の舞台や地元のお店などに入ってみては、
自分の中で、点と点がつながらないもどかしさに苛立っていたのです。

でも、秋になってスタジオの改装が終わる前から、
なぜかひっきりなしに人が出入りするようになって(笑)
そこで新しく出会った人たちが、作品に向かってフラットに意見を言い合って、
新しいつながりがうまれて、勝手に仲良くなって、時には衝突も起こって、でも乗り越えていくみたいな姿をみているのも、また、たまらなく好きだと気がついてしまい、私の興味関心は、また新たなフェーズに入ったようです。

「場をつくる」「場をつなぐ」ということに関しては、音楽、ひいてはアートは、常識やしがらみを飛び越えた素晴らしいエネルギーになる。

長い助走だけど、来年、スタジオの新たなプロジェクトが小さく、始まります。
上も下も真ん中もはじっこも右も左もなく、様々なテーマで一緒に語ったり学んだり創ったりできる、そんな座談会や、公開リハーサルや交流会を、時々開いていきます。

音楽に限らず、文化芸術や子どもや地域に関わる人をゲストに呼んで、ゆるーく話すシリーズをいま、企画中。
呼びたいゲストが多すぎて、困る…
とにかく、私の好みだけで人選してます(笑)

ここ最近は、会う人会う人にそのアイディアを聞いてもらいながら、毎回ヒントをもらって、確信を深めていく日々。
年内には第一回目を告知できるかな。

今日も、とんだ無茶振り女王一味(笑)が来飯(飯能に来る)しましたが、彼女たちのエネルギーを見ていたら、泣きそうになった。
なんて素敵な出会い運に恵まれているのだろう。
この人達を、出会わせたい人の顔がいくつも浮かんでくる。
そういう人たちが出会える場にしたいなあ。

小さく小さく。
できることから、届くところまで。