いい想像力とわるい想像力ってあるのかな?

先日、心理学から学ぶ表現教育についての勉強会。初めての場所へ参加しました。
スクールカウンセラーの現場の話を伺いながら、子どもの今ある現状をかいま見る。
非常に面白かったのだけれど、
さらに面白かったのが、そのあとの交流会の話でした。

参加者は、みんな舞台を通して子どもと関わる方々だったので、
時間切れで質問出来なかった事を、まあよく語る語る。
(自己紹介なのに、みんな深く語らせちゃうのがカウンセラー力か!)

現場の話はどこでも面白い。
役者が小学校へ演劇のワークショップに行くと、必ず悪ふざけをする子どもがいるという実例が非常に現場あるある(笑)

(初対面の、どこのどなたのお話だったか、飲みながらだったのでうろ覚え&よく聞き取れてなくて不正確ですみません)

見えないたまごをつくる(おそらくパントマイムのような)ワークをやると、
必ず投げたり食べちゃったりする子がいるんです、という話。

さっすが、こどもたち、すばらしいなあ!!
と吹き出したら、困っているのだそうで。
もう少し、違う方向?(例えば温めてふ化させるとか)にもって行きたかったのだそうで。

でも、それってだめなのかなあ?
とつい口に出したら、お隣の方も、
「ルールには則ってるよねえ、見えないたまごを無視してない」とおっしゃる。
別の方も
「例えば想像上の生き物を握りつぶしたり殺したりすることもありうるよねえ」
というようなことをおっしゃる。

「想像力が大事」とか、「今の子はバーチャルに慣れて、リアルなものに触れていない」とか、
大人はよく言うけれど、
そもそも、いい想像力と悪い想像力があるのかなあ?
想像上で残酷な事やふざけた事をしたら、それは悪い想像力なのかなあ?
でも子どもにとっては、どれも同じ想像力。
それをどこで線引きをするのかな?
大人は、何を大事に、どう導くべきなのかな?

このへん、掘り下げたら超おもしろそう。

帰ってからも、ずっとその事を考えていました。

学ぶということは、なんだかこういうことを話すことのような気がします。
もちろん専門家に教わるのも必須だけど、
そのあと、実例をあげて、専門家のガイドも得ながら、自分たちで考える。
答えは出なくてもいいから、誰かに相談して簡単に答えをゆだねない。
その事こそが、学びだと実感する学習会&飲み会でした(例によって終電で早引きだけどね)