私の身体を、私以上に信じてくれるひと。

ちょっと下半身のむくみと冷えが取れないなと思っていた数週間。
ここで早めに治療にいけばすっかり良くなるのに、なんとなく先送りをしていたら、
この週末であれよあれよと左足の膝が腫れ、あっというまに歩くのも辛い状態に。
週末はおでかけハシゴばかりだったので、どの場所にも遅れるっていうね。(歩くの時間かかるから)

というわけで、慌てて我が主治医のカイロの先生へ連絡。
どうやら今回は炎症っぽいし、本当は病院の方がいいのかもしれないけど、私の病院不信は根強く(笑)
まずはカイロの先生の意見を聴いてみようと思ったのでした。

結果、治りました、ハイ。
いつもの調子の5分の治療で
「膝が痛いのは膝が原因じゃないの。身体のバランスが崩れているの。
病院行ったら膝の水を抜かれるけど、またすぐたまるよ。
だって全身のバランスが治らないんだから」
と早口で説明しながら、ピピッと触れるのは肩甲骨や首。
膝、さわらないんですかね?
最後の最後にちょちょっと触っておしまい。

立ち上がったら、いつものように治ってる。
もちろん痛みは残っているんだけど、身体が、「治る」方向へピンっと向き直ってしまったことは、明らかにわかる。

恐るべし主治医。
これはカイロで治るのだろうか?といつもどこか不調の度に相談して、
いつもなんとなく治っちゃう。
そして、私の無茶な身体の使い方に何のお説教もなく、「思い出したらおいで」と言われるだけ。

先生は説明は全然足りないけど、私の訴えも半分以下しか聞いてくれないけど、
予防法とかも全然教えてくれないけど、
私以上に、私の身体が、この先生を信用してる。

身体は、身体のあるがままで完璧なんだ、ということを、心から信じていて、
そのことを、私の身体にもちゃんと思い出させてくれる。
先生に会う度に、私の身体は、
「あなたは素直でいい、完璧な身体だよ」というメッセージを受け取る。
(それは言葉からも、触れる指からも)

身体を壊す原因は、あなたが悪い、食事が、生活が、性格が、ということをするどく指摘して、
それを上手にコントロールすることも必要かもしれないけれど、
もともと自分の身体が完璧だということを思い出させてくれるだけで、
これが身体が求めていることなのかどうかを、自分で自分に聴く事ができるようになる。

まあ、聴こえない振りをして、毎度こんな突如の不調がやってきて、
毎度反省はするのだけれど、
それでもこの先生に出会って10年、虚弱すぎた私が、
歯医者以外の病院にも行かず、健やかにすごしております。
私の身体を、私以上に信じてくれて、ありがとうございます。
と、いつも帰り道にちょっぴりうるうるしてしまうよ。

「私の主治医」はここ