舞台って。

いよいよ本が読めません。
どんな忙しくても本を読むとはいえ、寝る時間以外時間がないとなると、さすがに、ね。
あとは、久々に舞台、しかも芝居に携わってしまうと、生活の中に別世界がいつも同居している感じになるので、これ以上別の世界を増やせない、というのもある。

舞台は、本当に頭と心がフル回転だ。
出演者が今、何にとまどったりつまづいたりしんどかったりしているのか、じーっとじーっと表情や動きを眺め、それを必要な相手にいつどのタイミングで伝えたらいいのだろうかと神経をはりめぐらす。
同時に物語の整合性はどうか、時間的な割りふりはどうか、稽古の段取りのよい進め方はどうか、頭を働かす。
そのくせ、稽古の合間に出てくる思いも寄らない奇跡的な瞬間や感動的なシーンに思わず心揺さぶられる。

とにかく疲れてしかたない。けど全身を使って幸せだと思う瞬間でもある。
早くおわってください、という気持ちと、この瞬間がずっと続けばいいな。という気持ちがいつも入り乱れ、終わると寂しさもあるからすぐ次へ向かってしまう。

因果な仕事だな・・・


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