救われない

AMEBIC (集英社文庫 か 44-3) (集英社文庫 か 44-3)
金原 ひとみ / / 集英社

主要文芸賞の受賞作家くらい読んでおくかという心境で初挑戦。

若さならではの悩み多き時期に読んだら、もしかしたら不思議と共感して救われるように思うのかもしれないし、独特の文体、独特の世界の切り取り方、これも才能というものかと思うけれど、いろんな理屈をこねまわしても、結果、読んで分かった事には、私はこの人の作品が好きではない。
私は受け取った人を闇に落とすような救いのない作品を好きになれないのだよな、音楽も舞台も本も。

三島由紀夫を読んだ後のような、永遠に分かりあえない人と向かい合ってしまったかのような鬱な気分が残ってしまった。

読解力足りないのかなあ。


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